DISC REVIEW 股下89/3rd demo
EMIのコンテストでの優勝や、FUJI ROCKのROOKIE A GO-GO出演など輝かしい経歴を持つ東京拠点に活動する女子4人組。
#1DAIKOKUSANからMarianne Faithfulや浅川マキを彷彿とさせるハスキーボイスのVoあじまの存在感が際立つ。気怠そうに放り投げる言葉が紡ぐ退廃的な世界観に吸い込まれていく。
特筆すべきはGuこばやしの引き出しの広さだろう。#2原始くんのクランチトーンのキレッキレ具合やハードロック調の濃厚なリフ、#4akie futatabiで見せる美しいアルペジオと枯れたカッティングワークを聞けば彼女がタダ者ではないことは火を見るより明らかだ。
勿論、全曲に渡り気骨のあるBaを弾くえらと、度々のテンポチェンジに柔軟に対応し随所小ワザが光るいしかわのDrもいぶし銀だ。
鈍色に輝くナイフを喉元に突きつけられるような危険な匂いと、こじらせた狂気をしっかり薫陶させられた。
唯一不満があるとすれば、露出の少なさぐらいか。もっとライブが見たい。