DISC REVIEW STORM&STRESS /STORM&STRESS
日本のマスロックシーンに多大な影響を与えた現BATTLESのIan Williamsが率いるバンドStorm&Stress
そのIanが当時在籍したDon Caballeroにこの後加入し、現在はTanlinesのフロントマンとして活躍するEric Emmをベースに据え、最近惜しまれながら解散したCoptic Lightに在籍したKevin Sheaがドラムといった揃いも揃えた馬鹿テクのメンバー構成。プロデューサーは勿論Steve Albini御大。
一見フリーキーで整合性のない演奏が続き少し戸惑いますが、ある部分で一分のズレもなくピッタシあっていく様はやはり圧巻。インプロやフリージャズを基盤にし鬼の様な演奏力がキャッチーなフレーズを持って推進する、今私が知っているIan Williamsのスタイルはこの頃から健在だったという事が垣間見えます。
このアルバムが後にリリースされるDon Caballeroの「What Burns Never Returns」と「American Don」の後期の名作品2枚を生み出す一つの布石になったのではないかと感じます。
多分。